長野県の松本付近は面白い美術館がけっこうありました。文化的教養が高いようです。(松本市民はそれを自負している!?)写真もグラフィックも歴史もありました。民藝と深い繋がりがある街というのも関係あるのかもしれないですね。
まだ外からしか見てないので中に入ってみたいですね。
松本城(まつもとじょう)は、長野県松本市にある日本の国宝に指定された歴史的な城です。別名「烏城(からすじょう)」とも呼ばれ、その美しい黒い外観が特徴です。
築城
松本城の起源は、戦国時代の1504年にさかのぼります。当初は深志城(ふかしじょう)と呼ばれていました。その後、豊臣秀吉の家臣であった石川数正が松本城を大改築し、現在の形に近い五層六階の天守閣が完成しました。1600年頃には徳川家康の家臣である小笠原氏が城主となり、城郭としての整備が進みました。
江戸時代
江戸時代には松本藩の藩庁として機能し、歴代の藩主が居住しました。特に松本藩は多くの戦国大名が統治し、城は政治・経済の中心地として重要な役割を果たしました。
明治時代以降
明治維新後、松本城は廃城となり、取り壊しの危機に瀕しました。しかし、地元の住民たちの努力によって保存運動が展開され、最終的には国の重要文化財として保護されることとなりました。
天守閣
松本城の天守閣は五層六階で、現存する天守閣の中でも特に古い部類に入ります。黒漆塗りの外壁が特徴で、これが「烏城」という愛称の由来となっています。
美しい景観
松本城は四季折々の自然と美しい景観に囲まれています。特に春の桜や秋の紅葉の季節には、多くの観光客が訪れます。天守閣からは松本市街や周辺の山々を一望することができます。
内堀と外堀
城の周囲には内堀と外堀があり、これが防御の役割を果たしていました。現在では、堀の周辺は公園として整備され、市民や観光客の憩いの場となっています。
見どころ
天守閣の内部
天守閣の内部は資料館として利用されており、松本城の歴史や当時の武具、資料などが展示されています。急な階段を登ることで、江戸時代の建築技術や構造を間近に見ることができます。
月見櫓(つきみやぐら)
天守閣に隣接する月見櫓は、風流な名前の通り、月見や宴会などが行われた場所です。この櫓からも美しい眺望を楽しむことができます。
太鼓門(たいこもん)と大手門
松本城の正門である太鼓門と大手門も必見です。これらの門は城の防御の要であり、重厚な構えが当時の面影を残しています。
アクセス
松本城は松本市の中心部に位置しており、松本駅から徒歩約15分でアクセス可能です。周辺には観光案内所や駐車場も整備されており、観光の拠点として便利な場所にあります。
その他の情報
イベント:松本城では年間を通じて様々なイベントが開催されます。春の桜祭りや夏の太鼓祭り、秋の紅葉祭りなど、四季折々の催しが訪れる人々を楽しませています。
観光情報:公式ウェブサイトや観光案内所では、最新のイベント情報やアクセス方法、開館時間などが提供されています。
松本城は、日本の歴史や文化を感じることができる重要な観光スポットであり、その美しい姿と歴史的な価値は訪れる人々を魅了しています。
国宝 松本城 - 松本城をより楽しむ公式ホームページ
旧開智学校(きゅうかいちがっこう)
長野県松本市にある日本最古級の擬洋風建築の小学校で、国の重要文化財に指定されています。1876年(明治9年)に開校し、明治時代の学校教育と建築様式を現代に伝える貴重な遺産です。こちらも見応えがありました。建築好きな方なら意匠も惹かれるかもしれないです。(2014年6月訪問)
窓もドアもかわいい!
歴史
設立
旧開智学校は、松本藩の藩校「藩学講武所」を前身としており、1876年に現代的な学校として開校しました。これは明治政府が推進した学制改革の一環として設立されたものです。
建築
建物は、地元の大工たちが設計・施工を行い、1876年に完成しました。擬洋風建築とは、西洋の建築技術や様式を取り入れつつ、日本の伝統的な木造建築技術を融合させたものを指します。開智学校の設計は、建築家の立石清重が手掛けました。建物は2階建てで、玄関部分には西洋風のポーチやバルコニーが設けられています。
教育の歴史
開校当初は、小学校教育のみならず中等教育も行っており、地域の教育の中心として機能していました。戦後、学校は移転し、新しい校舎に移りましたが、旧校舎はその歴史的価値から保存され、現在は博物館として公開されています。
建築の特徴
擬洋風建築
旧開智学校は擬洋風建築の代表例とされ、和洋折衷のデザインが特徴です。木造2階建てで、屋根には木製のドームや、唐破風(からはふ)の装飾が施されています。
窓枠やドアなどの細部に至るまで、西洋の建築様式が取り入れられており、当時の西洋文化への憧れと日本の伝統技術の融合が見られます。
内部の装飾
内部には、当時の教室や職員室が再現されており、使用されていた机や椅子、黒板などが展示されています。教科書や学用品など、明治時代の学校生活を偲ばせる資料も豊富です。
教育資料
明治から昭和初期にかけての教育資料や教材が展示されており、日本の近代教育の歴史を学ぶことができます。特に、当時の教育制度や教育内容に関する資料は貴重です。
アクセス
旧開智学校は松本市の中心部に位置しており、松本城からも近く、徒歩でのアクセスが可能です。松本駅からもバスやタクシーでアクセスしやすい場所にあります。
見どころ
建物の外観:擬洋風建築の美しいデザインは、外観を見ただけでも一見の価値があります。
内部展示:当時の教育資料や教室の再現展示が行われており、明治時代の学校生活を体感できます。
特別展示:期間限定の特別展示も行われており、訪れる時期によってさまざまなテーマの展示を楽しむことができます。
その他の情報
開館時間:季節やイベントによって変動するため、訪問前に公式サイトや観光案内所で最新情報を確認することをお勧めします。
入館料:入館料が設定されていますが、詳細も公式サイトで確認できます。
ガイドツアー:ボランティアガイドによる案内も行われており、詳しい解説を聞きながら見学することができます。
旧開智学校は、日本の近代教育の歴史と建築の発展を学ぶ上で重要な施設であり、訪れることで明治時代の日本の姿を垣間見ることができます。
旧開智学校
旧開智学校のすぐ隣にあります。パステルカラーの水色とグリーンの外観が可愛い。(2014年6月訪問)
松本市旧司祭館(まつもとし きゅうしさいかん)は、長野県松本市にある歴史的建造物で、かつてカトリック教会の司祭が居住していた場所です。この建物は、明治時代の西洋建築様式を色濃く残しており、松本市の重要文化財に指定されています。
歴史
設立と背景
旧司祭館は1908年(明治41年)に建設されました。フランス人のカトリック宣教師によって建てられ、当時の松本市内における宣教活動の拠点として使用されました。
建設当初からカトリック松本教会(現存する教会)の司祭館として利用され、宣教師たちが居住し、教会運営や地域への布教活動を行っていました。
保存と公開
時代の変遷に伴い、司祭館としての役割を終えた後もその歴史的価値が認められ、1978年に松本市の重要文化財に指定されました。現在では、建物は博物館として公開され、当時の生活や宣教活動について学ぶことができます。
建築の特徴
西洋建築様式
旧司祭館は、西洋の住宅建築様式を取り入れた木造2階建ての建物です。外観はシンプルながらも優雅で、特に窓や玄関の装飾にその特徴が表れています。
建物の内部には、宣教師たちの生活空間が再現されており、家具や調度品などが当時の雰囲気を伝えています。
建築材料と技術
地元の木材を使用し、当時の最新技術と地元の大工の技術を融合させた建物です。特に、木造建築ならではの温かみのある内装や細部にまでこだわった装飾が見どころです。
見どころ
内部展示
旧司祭館の内部は、当時の宣教師たちの生活を再現した展示が行われています。家具や書斎、寝室などが当時のままに保存されており、当時の生活を垣間見ることができます。
また、カトリック教会の歴史や宣教師たちの活動に関する資料も展示されており、宗教史や地域史を学ぶ上で貴重な資料となっています。
庭園
旧司祭館の周囲には美しい庭園が広がっており、四季折々の風景を楽しむことができます。庭園内の散策も見どころの一つです。
アクセスと利用情報
アクセス
松本市の中心部に位置しており、松本駅から徒歩やバスでアクセスできます。松本城からも比較的近い場所にあり、観光ルートに組み込みやすい立地です。
開館時間と料金
開館時間や入館料については、公式サイトや現地の観光案内所で最新情報を確認することをおすすめします。特別展示やイベントが行われることもあるため、訪問前にチェックしておくと良いでしょう。
ガイドツアー
ボランティアガイドによる案内が行われており、詳しい解説を聞きながら見学することができます。事前予約が必要な場合もあるため、詳細は公式サイトで確認してください。
その他の情報
イベント:旧司祭館では、文化イベントや講演会などが開催されることがあります。地元の文化や歴史に触れる機会として参加してみるのも良いでしょう。
周辺観光:松本市内には、松本城や旧開智学校など他にも多くの観光スポットが点在しています。旧司祭館を訪れた後は、これらのスポットも一緒に巡ることで、松本市の歴史と文化をより深く理解することができます。
旧司祭館は、松本市の歴史と西洋文化の影響を感じることができる貴重な建物であり、訪れる価値のある観光スポットです。
松本市旧司祭館 | 旧開智学校
松本民芸館
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