遠くてなかなか行けなかった「武相荘」へ。
小田急線「鶴川」駅にあります。
明治神宮前から乗り継いで行ったのですが、特急と各駅と止まる駅を間違えて、時間がかかってしまいました。
鶴川駅からはタクシーで約5分くらい。
帰りは涼しくなっていたので駅まで歩きました。
15分と公式サイトにはありますが、12.3分くらいでした。
ミュージアムになっている家の中の影の魅力が「陰翳礼讃」を思い出しました。
この本は有名ですが、テキストだけのは何度も挫折。
こちらの写真付きの本で読了することができました。
書斎へ入る時、たしか両側に本棚があって一瞬暗かったのだけど、
その先へ行くと書斎の窓からの光が美しかった。
窓外の緑の葉が濃く揺らいでいる。
先日not a hotel nasuのCGを見ながら建築家 吉田愛さんの話を聞く機会があった。玄関入って暗い廊下から開かれた空間の明るさを感じて欲しいというようなことをおっしゃっていた。だからあえて廊下には電気をつけない、だったかな?
それを思い出しました。
CGではそれも表現されててその先にある光を感じる廊下。
あの流れはとても印象深かったし、体験してみたいと思った。
昨今の家は明かりをつけたらだいたい見えてしまうような空間なので
なんの色気も情緒もなく。
目が悪くなるから電気つけなさいと言われた子供の頃。
明るいのが正義だった。
影があるとリズムが生まれて、ゆるやかな気持ちの変化も生まれる気がする。
この「武相荘」は生活スタイルに憧れられていると思うのですが、この家の影がいいなぁと思ったのでした。
レストランも行きたかったのですが、時間がなく断念。
季節をかえてまた行ってみたいです。